狂犬病ワクチン

Rabipur Vaccine

狂犬病は、ラブドウイルス科、狂犬病ウイルス(rabies virus)による感染症で、感染すると脳炎などを起こし、致死率の高い疾患です。この病気で、世界で毎年約5万人の人が亡くなっています。このウイルスは、狂犬病にかかっている哺乳類の唾液に含まれており、咬まれるなどすると、ウイルスが神経に感染し、脳まで伝播します。犬以外にも、キツネやコウモリなど、すべての哺乳類が感染源となります。このウイルスに感染し、症状を発症すると、7-14日でほとんどが死亡します。

狂犬病にかからないために
流行地では、野生の動物に近づかないようにしましょう。傷をなめられるだけでも、ウイルスに暴露された可能性もゼロではありません。野生動物による傷は、傷口を水と石鹸でよく洗って、なるべく早く病院を受診し、狂犬病ワクチンと狂犬病免疫グロブリン接種を検討しましょう。(狂犬病ワクチンはウイルス暴露後も接種します。)

狂犬病ワクチン接種を検討しましょう
狂犬病流行地への転居、学校での野外キャンプなど、野生動物への接触の危険がある場合、事前に狂犬病ワクチン接種を検討しましょう。子供のほうが野生動物への接触の危険が高いといわれています。
予防接種の場合、ワクチンは3回接種です。2回目は1週間後、3回目は21日あるいは28日後に接種します。

ワクチン接種方法ワクチンスケジュール
Rabipur初回接種(3回)2回目は1週間後、3回目は21日あるいは28日後に接種します
追加接種(1回)初回接種から2-3年後に接種します